突然切られた命の期限

***** ブログを始めるにあたって ******

がんで苦しむ仲間の皆様へ

私は2015年1月に肝臓がんが発覚しました。残念な事に肺やリンパ節にも転移があり、診断はステージ4の末期がん。
肝臓は6割近くがんに侵され手術は不可能と言われ、余命半年と診断されました。
それ以来、私は妻と共に様々な事にチャレンジし、脱抗がん剤治療に挑み、今に至ります。
がんは完全に無くなってはいません。しかし今ではかなり小さくなっています。
今に至るまでの記録や、現在の状況を診断書やCT画像等を交え、わかる形で公表していきたいと思っています。
ご面倒でしょうが、最初から最後まで読んでいただければ、きっとがんで苦しむ仲間の役に立てると思ってブログを立ち上げました。
癌で苦しむ仲間の皆様、諦めないで下さい。一緒にがんを克服しましょう。

 

 


2015年1月下旬
右わき腹付近に不快な違和感を感じた私は、地元の大学付属病院で診察を受けました。
血液検査とCT検査。午前中に受付をしたのに、病院を出たのは確か夕方でした。
当時の私は働き盛りの48歳。
某ゴルフ場で経理の責任者。会社の組織図では支配人の次の職位で、バリバリに働いていました。
この時は、まさか こんな大事になるとは思ってもいませんでした。

担当した先生から「肝臓に腫瘍があります。
紹介状を書きますので国立がん研究センターへ早急に受診して下さい」。
病院を出た私は妻に電話を掛けました。
妻とは再婚で結婚したばかり。
なんて言おう。
きっと心配してる。

でもいい言葉が出てきませんでした。


「なんか、ヤバイかも。  がんみたい」。


肝臓に腫瘍があると言う事以外詳しいことは何も聞かされず、
紹介状を持って東京、築地にある国立がんセンターに行く事になりました。

実は私はここを訪れるのは2度目でした。

一度目は約10年前に左目の眼球をがんで失いました。

その時は10万人に一人のがんと言う事でした。

 

またここに来るとは。。。。

 

10年前の左目のがんは悪性黒色腫(メラノーマ)でした。

今度も同じなら転移と言う事になります。

2015年2月上旬に妻と共に国立がんセンターを訪れ、血液検査やCT検査、PET検査を受けました。
検査結果が出て、診察室に呼ばれました。

担当医から「肝臓とリンパ節、肺ににも転移があります。
肝臓は広範囲に及んでいて手術は出来ません。

残念ですが、ステージは4です。いわゆる末期がんです。

治療は薬物療法になり、残念ながら根治は厳しい状況です」。

妻は隣で泣いていましたが、

私は他人事の様に聞いていました。

 

「そうですか。 。  余命はどれくらいですか?」

 

「残念ですが、半年から、長くても1年半です」

 

「わかりました」

 

「もう少し詳しい検査をしたいので、早急に入院の予定を組んでください」

 

「はい。わかりました」

 

私は突然、命の期限を切られました。

でもなんか他人事の様に聞こえていて、ショックを感じていませんでした。

理由はわかりません。

とにかく明確に精神的ショックは受けていませんでした。
(受けていないはずでした)

そして、この日から大変な闘病生活が始まりました。

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